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京庫連(京都家庭文庫地域文庫連絡会)とは

【本があって人がいて、友達がいて遊びがある・・・そんな空間を作ってきました】
 京都の子ども文庫は1971年12月に「右京の里文庫」誕生でスタートしました。その後、1973年11月16日に7文庫で「京都家庭文庫地域文庫連絡会」(京庫連)が結成され、現在に至っています。
 その間、京庫連だよりの発行、学習会、講演会、実技交流会、実態調査など様々な取り組みをし、中でも、戦争と平和を考えるブックリスト「きみには関係ないことか」はカラー版第5集を発行するなど、平和への取り組みも行っています。
【子ども文庫って?】
 団地や集合住宅の集会室や、個人宅のスペースを開放して、子ども達の足で歩いてこられる身近な所で、本と出会える場所が子ども文庫です。
 何人もの世話人で運営している地域文庫から、2~3人のスタッフでのんびりやっている家庭文庫まで形態はさまざまですが、子どもにとって本との出会いが大切という考えは共通です。楽しい本、役立つ本、じっと考えさせてくれる本…ぴったりくる本にであった時の子どもの集中力は、活字離れなどという言葉を忘れさせてくれます。出会う機会さえあれば、子どもは本を楽しみます。そんな“場”の提供をしています。

 また、そこで出会う異年齢の子ども達の交流は文庫という空間の魅力の一つです。少し大きいお兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒に、いろんな遊びをしたり、大きい子達の借りる本を見て、ちょっぴり背伸びして借りて見たり。文庫によっては、子ども達に任せてお楽しみ会を開催したりしています。プログラムやポスター・お知らせも手作り、出し物も練習して小さい子達を楽しませる…そんなふれあいは文庫ならではです。

 子どもだけでなく、赤ちゃん連れのお母さんたちも、絵本や仲間を求めてやってきます。子育て真っ最中から、孫のいる世話人まで、大人も異年齢のふれあう子育て交流の場になっています。先輩お母さんの話を聞いてまたわが子に向き合ういいきっかけになっています。
【いつ頃から活動しているの?】
 1973年(昭和48年)11月、子どもにより良い読書環境をと願い、参加7文庫で発足しました。当時、京都の図書館は、岡崎の府立図書館だけでした。
 その後たくさんの文庫が誕生し、100を越える文庫があった時もあります。80年代を境に、各市町村にも図書館が整備され、また子ども達の生活の変化もあって、文庫数はその頃ほど多くはありません。けれど、地域のコミュニケーションや、子育て支援など、また違った役割も求められ、ニーズは大いにあります。
 各市町ごとにそれぞれの連絡会が結成されていき、京庫連は、それら連絡会の連絡会として今は活動しています。2013年、40周年を迎えました。2023年11月には結成50周年を迎えます。
【どんな活動をしているの?・・・最近の活動より】
交流・・・総会、懇談会、実技交流会(読み聞かせ、紙芝居、人形劇、ストーリーテリングなどのお話の講習、折り紙、工作、科学あそびなど手作りやワークショップの講習)、学校図書館でのボランティア活動をする人達との交流、研修など。

広報・・・会報『京庫連だより』年10回発行。
       
学習活動・・・作家・翻訳家・編集者などを招いての学習会、読書会(テーマを決め、隔月程度)、図書館見学やシンポジウムなど。トーハンにおいて、毎月一回「新刊書を見る会」を行っていましたが、トーハン屋舎の関係で終了しました。

展示等一般に訴える活動・・・「平和のための京都の戦争展」に参加(昭和58年から)、夏の子どもの本ブックフェアに参加。 「子ども文庫の部屋」では、旧ユーゴ・バチュガの子ども達の絵画展などを開催したり、文庫の手作り作品を上演することもあります。アフリカ子どもの本プロジェクトと共催で本の展示を国際交流会館で開催最近の戦争展では本の展示、ピーススクールとしてテーマを決めてブックトークなどをしています。

図書館との連携・協力・・・よりよい図書館になるよう ユーザーの立場から、いろいろな声を集め、要望書として提出したり、懇談会を開いたりしてきました。4月23日、「子ども読書の日」の前後の図書館でのイベントに協力して、紙芝居や人形劇などで参加しています。  

ブックリストの発行・・・1984年京都で丸木位里・俊さんの『原爆の図』展が開催されたのをきっかけに、「戦争と平和を考える子どもの本」の読書運動と、ブックリスト『きみには関係ないことか』を発行しました。以来、5年ごとに第2集、第3集を発行してきました。2004年4月第4集発行。2011年3月第5集発行。
5集発行以降に、たくさんの関連本が出ていますので、気づいた時点で2011年以降に発行された本としてリストに追加しています。これらのリストは、【平和文庫】でご覧いただけます。

「京庫連平和文庫」の開設・・・これまでのリストでとりあげた本を中心に、伊藤忠記念財団の助成を受け、京庫連平和文庫を開設しました。当初ひと・まち交流館3F京都福祉ボランティアセンターに常設していましたが、現在は太秦の会員宅に常設しています。所蔵数は(2023年4月現在)1300冊を超えています。  
第2火曜日、第3水曜日の午後2時から4時に開所しています。イベントもいれています。 

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